以前、給付金事務をしたことがあるから、分かりやすい説明なら自信があるわ。
ここでは「給付金」についての色々な疑問を分かりやすく説明します。
督促や差押さえはマッハなのに、給付金の支給はなぜ遅い?
給付金の郵送の申請手続きは簡単? ⇒ 申請方法をわかりやすく解説!
「給付金のなぜ?」をズバッと解説
なんで、うちの市は給付金の郵送申請書もまだなの?
郵送申請で、もう振込まれてる市もあるのに!
役所は何やってるの!?
国が悪い!
所得制限付き30万円から国民一律10万円に
マイナンバーカードでのオンライン申請の推奨?
<新型コロナ>10万円給付「暗証番号忘れた」 オンライン申請なのに窓口混雑
「本末転倒」10万円給付ネット申請なのに…役所に行列、手続き6時間も!
給付金申請準備で3密 窓口は普段の3倍 待ち時間2時間超も 仙台市
出典:河北新報
なぜ10万円の給付に時間がかかるのか?
「個人単位のマイナンバーカードを世帯単位の給付金に使うのに無理があった」と振り返る。給付金は、4月27日現在の住民基本台帳での世帯主に、その世帯の人数分が支給される規定となっている。ところが、マイナンバーカードには世帯主か否か、何人の世帯かが記録されていないのだ。 そうなると、世帯主でない者が申請してきたり、住民票では世帯を分けている二世帯住宅に住む家族がまとめて申請してきたり、あるいは別居している高齢の両親の分まで一緒に申請してきたりするケースが続出した。 あまりに規定外でも申請できることから、オンライン申請を「自由帳」と呼んでいる。多くの自治体がオンラインを途中で中止したのは、これが理由だ。間違った申請は、膨大な作業増加につながるのだ。出典:ヤフーニュース
「特別定額給付金」のおおまかな内容
- 新型コロナの給付金の名称:特別定額給付金
- もらえる給付金の額:一人当たり10万円
- 給付金がもらえる人:2020年(令和2年)4月27日に住民票のある人(住民基本台帳に載っている人)
※4月27日に生まれた赤ちゃんや4月27日に亡くなった人ももらえる - 給付金をもらう手続き:役所から届いた申請書に振込口座を書いて、確認書類と一緒に郵送
- マイナバーカードを持っている人はマイナポータルからオンライン申請できるが、郵送の方が早い場合もある
- 申請手続き:家族の分を世帯主がまとめて申請
- 申請時期:住んでいる区市町村で違う(5月上旬~6月中旬)
- 申請期限:申請書が届いてから約3か月以内
- 支給方法:家族全員の分が、申請書に書いた口座に振り込まれる
- 振込先:家族全員の分が、申請書に書いた口座にまとめて振り込まれる
- 振込時期:住んでいる区市町村で違う
- それぞれの区市町村の役所が郵送手続の準備をしているので、申請書が届くのを待つ
- DV被害者の方などの説明は以下ををご覧ください。
・配偶者やその他親族からの暴力等を理由に避難している方の申出の手続き
給付金申請から振込までの流れ(郵送とオンライン申請)
各区市町村の対応状況
総務省が各区市町村の対応状況を公開していますので、こちらをご覧ください。
また、「Yahoo!検索」で”市区町村名+給付金”と検索すると、特別定額給付金の申請開始日や給付開始日などの情報がわかります。
検索例:「千代田区 給付金」
総務省の発表では、6月12日までに約2559万世帯で給付済みで、世帯全体の給付率は43.7%になったとのことです。
(出典:ヤフーニュース)
給付金10万円の郵送での申請方法のポイント!
6月に入ってやっと郵送の申請書が届いたわ。
知り合いはオンライン申請で早々と振り込まれた人もいるし、郵送申請でもう振り込まれた人もいるのに・・・。
区市町村の役所は一日も早く給付しようとしてるけど、住んでいる人数や取り組み方が違うから、こればかりは仕方ないのよ。
それより、早く申請書を出して給付金をもらわなくちゃ!
申請書にミスがあると振り込みが遅くなるから、ポイントを説明しておくわ!
ここでは、これから郵送で申請する方のために、給付金の申請書が届いてからの申請書の書き方と添付書類について説明します。
申請書類に不備があった場合、給付金詐欺と間違えないよう役所からの問い合わせは郵送になります。
そのため、書類の不備があると振り込みが遅くなるので、記入漏れや間違いがないように申請しましょう!
手順1「封筒の中身を確認しよう!」
給付金申請書の封筒が届いたら、中身を確認してください。
区市町村ごとに様式は違います。
国(総務省)が指定した様式に独自の工夫を加えてあるところが多いようです。
封筒の中身は基本的には次の3つですが、説明書と記入例は別になっている場合もあります。
1.特別定額給付金申請書
2.特別定額給付金についての説明書や記入例
3.返信用封筒
返信用封筒の宛先が、業務委託先などで住んでいる市町村内の住所ではない場合もあります。
念のため役所のHPで確認しましょう。
また、記入例と添付書類欄の説明をよく見てくださいね!
手順2「申請書に記入しよう!」
申請日の記入
最初に一番上の「申請日記入欄」に日付を記入します。
記入した日か投函する予定の日付を書きます。
くれぐれも申請期限内の日付でね。
ここは忘れがちなので、一番最初に書きましょう!
世帯主(受給・申請者)欄の記入
世帯主の「氏名、現住所、日中に連絡可能な電話番号、生年月日」を記入します。
「署名・押印」の場合は、名前の右の㊞マークのとろこにハンコを押します。
ハンコは認印でOK!
「署名(自署)」とある場合は、必ず世帯主本人が自筆で自分の名前を書いてください。この場合はハンコを押す必要はありません。
★ 家族が世帯主の代わりに書く時は、氏名欄だけは本人に書いてもらってくださいね!
★ 間違った時は、間違った所に二本線を引いて余白に書き直してください。
※ 住所や生年月日は、印刷されている場合もあります。
※ 押印欄の㊞のマークがなくても「記名押印」とある場合は、名前の横にハンコを押してください。
給付対象者欄に印刷されている名前などに間違いがないか確認
申請書に印刷されている「給付対象者(世帯主と家族)の住所、名前、生年月日」に間違いがないか確認します。
※ 印刷されている名前などが間違っていたら、赤ペンで二本線を引き、正しいものを余白に記入して訂正してください。
給付金額の記入と確認
給付対象者欄の一番下に、給付人数や給付金額の欄があります。
「〇名×100,000円、〇00,000円」か「〇00,000円」と区市町村によってパターンがあります。
金額や人数を記入するか確認してください。
給付金の受給希望欄 ~ 「不要欄」の記入に注意!
給付金を希望しない人がいるのか疑問ですが、国(総務省)の申請書では「受給希望不要欄」があります。
先日、京都市の「給付金不要欄」のことがニュースになりましたね。
京都市の「不要欄」には、「給付金を希望されない方は不要を〇囲みしてください」とありますが、「×」や「✓」を書いても給付辞退と見なされてしまうそうです。
給付金不要欄は、区市町村によって色々なパターンがあります。
国の様式をそのまま使っている所もあれば、給付希望者が間違って「不要」にしてしまわないように工夫をしている所もあります。
例えば、杉並区では「不要欄」にわざわざ手書きで「希望しない」と書くようになっているので、間違いにくいですね。
また、松戸市のように「希望する、希望しない」や「要、不要」のどちらかに〇をつけるようになっているところもあります。
区市町村から届いた申請書をよく見て、間違って「不要」にしないように気を付けてください!
「不要欄」には何も書かないようにしましょう!
受取方法の指定
給付金は原則として口座振込ですが、受取方法の選択欄には「金融機関口座への振込」と「口座振込以外の給付方法」の2種類があります。
「A.指定の金融機関口座への振込希望」の欄にチェックをしてください。
「住民税、水道料金、国民健康保険」などの引落口座や「児童手当」の振込先口座などを指定できる市町村もあります。
この場合は、振込口座の記入も振込口座がわかるものの貼付も不要です。
振込口座を記入
次に振込口座を記入します。
指定できる振込口座は、「世帯主」か「代理人」名義の口座です。
世帯主や代理人ではない人の口座は指定できませんので、間違えないようにしてください。
また、長い間使っていない古い口座は、振込できない場合もあるので、ふだん使っている口座にしましょう!
※「代理人」については次の項目で説明します。
「ゆうちょ銀行」と「ゆうちょ銀行以外の金融機関」で、記入欄が違います。
通帳かキャッシュカードを見て記入してください。
◆ 一般的な金融機関の記入方法
銀行などの「金融機関名、支店名、預金の種類(普通、当座)、口座番号、口座名義人の氏名(フリガナ)」及び「金融機関コード、支店コード」を通帳の見開き1ページ目を見て記入してください。
※ 金融機関コード=「銀行コード0000」と銀行名の近くにある4桁の数字です。
※ 支店コード=「店番号000」とある3桁の数字です。
※ キャッシュカードしか手元になく金融機関コードが分からない場合は、こちらから調べてください。
※ 金融機関コードや支店コードが未記入でも受付されると思いますが、振込が遅くなる可能性があるので記入しておいた方がよいでしょう。
◆ ゆうちょ銀行の場合の記入方法
通帳見開き1ページ目左上またはキャッシュカードの「記号、番号」と「口座名義人(フリガナ)」を記入してください。
ただし、下の例のように振込用の口座番号を書く場合もあります。
この時は、通帳見開きページ下の「店名、店番、預金種目口座番号(7桁)」を書きます。
※ 記入間違いの場合は、二本線を引き上か下の余白に正しいものを書き直してください。
代理申請(受給)について
世帯主の代わりに代理で申請できる人
・世帯主と同じ住民票の家族
・世帯主と別世帯の親族
・世帯主の法定代理人
・DV被害者や施設入所者の場合などで、区市町村で認められている代理人
※ 詳しい対象者は、こちらのリンクをご覧ください。
代理人の「氏名、世帯主(申請・受給者)との関係、生年月日、住所」と「委任欄」に記入します。
法定代理以外は、世帯主が委任する必要があります。
※ 必要書類などは、お住まいの区市町村の役所に電話で確認してください。
世帯主以外の口座を指定する場合
同じ住民票の家族が、世帯主の代わりに「代理申請・受給」できます。
例えば、世帯主が夫の場合に同じ世帯の妻が代理申請できます。
代理申請・受給する場合、【代理申請(受給)を行う場合】欄に記入します。
代理人の欄には、振込を希望する家族の「名前、世帯主との関係、生年月日、住所、日中連絡可能な電話番号」を記入します。
また、世帯主本人が自筆で氏名を書くか、代筆の場合はハンコを押します。(認印でOK!)
《必要書類》
・世帯主の本人確認書類(必ず必要です!)
・代理人の本人確認書類
・代理人本人名義の「通帳、キャッシュカード、インターネットバンキングの画面」のコピー
手順3「添付書類を準備します」
本人確認書類
申請する人(世帯主・代理人)の本人確認書類のコピー
※デジカメなどで写したものを自宅でプリントしてもOK!
運転免許証(住所変更など変更がある場合は裏面も)、マイナバーカードの表面(プラスチックの写真付きカード)、住民基本台帳カード、パスポート、障害者手帳、在留カード、保険証、年金手帳など
※ 一般的には、上の証明書1点でOKです。
※ 市町村によっては、写真付きの公的な身分証明書がない場合、保険証など2点が必要な場合もあるので、説明をよく読んでください!
※ 代理申請の場合は、世帯主と代理人両方の本人確認書類のコピーが必要。
振込先の銀行や郵便局などの確認書類
振込先の「金融機関名、支店名、口座番号、口座の名義人(カタカナ氏名)」がはっきりわかるもの
銀行や郵便局などの通帳の見開き1ページ目、キャッシュカード、インターネットバンキングの画面のコピー
添付書類を貼り確認する
申請書裏面に「本人確認書類」と「振込先金融機関の確認書類」を貼る場所がありますので、指定された場所に貼り付けましょう!
添付書類を貼ったら、表に記入した内容をもう一度確認してください。
申請年月日、世帯主(申請・受給者)の住所・氏名・生年月日、日中連絡の取れる電話番号、給付対象者(世帯主本人と家族)、受給希望不要欄に間違えてチェックをしていないか?、振込先口座は裏面に貼った銀行などと同じか?口座番号は間違えていないか?
確認チェック欄に、確認後にチェックをします。
万が一の時の問い合わせや、振込先をどの口座にしたか忘れないように、申請受付番号や振込先の銀行名や口座番号を控えておきましょう!
送られてきた用紙に記入欄がある場合は、それを活用してください。
手順4「返信用封筒と投函」
返信用封筒の裏面に自分の住所・氏名を記入します。
確認チェック欄がある場合は、もう一度確認してチェックをします。
申請書を返信用封筒に入れ封をします。
役所から申請書と一緒に届いた返信用封筒は、切手を貼る必要はありません。
これで申請の準備ができたので、郵便ポストに投函しましょう!
郵送での申請手続きはこれでおしまいです。
あとは、2~3週間で申請書に書いた口座に給付金が振り込まれるのを待ちます。